
日本語が完璧で、.jpドメインを使っているウェブサイトから商品を注文したことがありますか?見た目は国内ショップのように見えて、「これは信頼できそう」と思ったかもしれません。しかし、返品しようとすると、送り先がイタリアや中国、あるいは別の海外の国だったというケースは少なくありません。そして、送料は非常に高額になるのです。
これは、実際には海外から商品を発送しているにもかかわらず、あたかも日本国内のショップのように装っているドロップシッピング業者にありがちな問題です。サイトのデザインや言語はローカルのように見えても、返品先の住所がその実態を明らかにします。
なぜこのようなことが起こるのか?
これらの業者の多くは在庫を持たず、注文を受けてから中国などの海外のサプライヤーに発注をかける「ドロップシッピング」という仕組みを採用しています。消費者は国内ショップから購入しているつもりでも、実際の商品は外国から発送されているのです。
返品費用という落とし穴
もし商品が気に入らなかったり、不良品だったりした場合、当然のように国内の住所に返品できると思ってしまいます。しかし、返品先は海外に限定されており、中国やイタリアなどへの返送費用は2,000〜8,000円以上になることもあります(サイズ・重量により変動)。
さらに、一部のショップでは返品を一切受け付けていなかったり、手数料を別途請求する場合もあり、結局のところ消費者が泣き寝入りするケースが多いのです。
消費者ができる自己防衛策
- 購入前に返品ポリシーを確認する。 返品先の住所が明記されているか確認しましょう。なければ注意が必要です。
- 他の購入者のレビューをチェックする。 返品に関するトラブルや高額な送料についてのコメントが参考になります。
- サイトの言語や支払い方法に注意する。 クレジットカードのみの対応や事業者情報がない場合は要注意です。
- 信頼できる大手プラットフォームを利用する。 例えばAliExpress、Amazon、楽天などには購入者保護制度があります。
トラブルが起きたときの対処法
日本では、オンライン購入後一定期間内の返品が認められています。ただし、海外業者はそのルールに従わない場合もあります。返品希望はメールで明記し、返信を必ずもらいましょう。返信がない場合は、クレジットカード会社などに相談してチャージバック申請を行う方法もあります。
まとめ
一見すると国内の安心できるショップのように見えても、実は海外業者だったというケースは増えています。「安さ」に惹かれて買ったつもりが、返品の際に高い代償を払うことになりかねません。購入前にはしっかりと確認しましょう。
あなたもドロップシッピングで高額な返品費用に悩まされたことがありますか?ぜひコメント欄でシェアしてください。あなたの経験が他の人の助けになるかもしれません。